環境破壊とは?
環境破壊とは公害や自然破壊などといった、環境の状態が悪化したり、環境が破壊される事態のことです。普通は環境破壊というと、例えば大気汚染、水質汚染、振動、騒音、地盤沈下、土壌汚染、海洋汚染などです。ですが、それ以外にも 食糧生産による環境破壊の例として、地球温暖化、熱帯雨林減少、化学肥料を大量に使った場合の土壌汚染、世界人口増加による資源不足などが含まれます。
森林破壊の現状
2016年に公表された国連食糧農業機関(FAO)によると、1990年には41.28億haあった世界の森林面積は、2015年には39.99億haに減少しています。
この25年間で失われた面積1.29億haは、南アフリカの国土の大きさに相当します。
画像出典:https://gooddo.jp/magazine/land_biodiversity/deforestation/10821/
森林が減っている場所には偏りがあり、特に南米とアフリカで大規模な森林減少が起こっているのが現状です。
反対に、ヨーロッパやアジアなどでは森林面積が増加している国もあります。
日本に目を向けると、国土に占める森林面積の割合を示す「森林率」は、2017年3月31日時点で、67%となっています。
推移を見ると、1966年から2017年までの約50年間、森林面積に大きな変化はありません。
上記の通り、国土の7割近くが森林に覆われている日本ですが、海外の木材も多く輸入しています。
そのため世界で起きている森林破壊は日本も無関係ではありません。
そしてこれは8000年前と今を比べた地図です。 8000年前は原生林は沢山存在していたが広大な 面積を占めていた世界の原生林は、8000年前存在した広範な原生林のうちおよそ80%がすでに破壊されるか姿を大きく変えてしまいました。森林が減少しているのはあからさまです。
森林破壊が進んでいる現状として、主に5つの原因が挙げられます。
森林破壊の原因
1つ目の原因:土地利用への転換
1つ目は、土地利用への転換です。
世界的な人口増加に伴い、住まいやエネルギー、食料などがこれまで以上に必要となっています。
その結果、森林を伐採して、農地などの他の用途に転換されており、そのことが森林破壊の原因のひとつになっています。
2つ目の原因:違法伐採
2つ目は、違法に行われる伐採です。
各国では森林を守るために、木を伐採できる量や面積、区域などが法令で定められています。
その法令を守らずに森林を伐採する行為が、違法伐採です。
3つ目の原因:非伝統的な焼畑農業の増加
3つ目は、非伝統的な焼畑農業の増加です。
焼畑農業とは、森林の草や木を伐採して焼き払ったのちに、1年から数年間農地として使い、そのあと自然の回復力によって森林に戻すことを繰り返すことです。
しっかりと森林が回復してから再度焼き払えば問題ありませんが、植生がきちんと回復するのを待たずに再び草木を焼き払う焼畑が行われているケースがあります。
森林が回復する前に再び焼いてしまうと、土地が劣化して森林が再生しなくなり、結果的に森林が失われてしまいます。
4つ目の原因:木材の過剰採取
4つ目は、燃料として利用される木材の過剰な採集です。
私たちが住む日本では、電気やガスを日々の暮らしに使っ ていますが、世界全体の木材の使用目的のうち、約半分が燃料としての利用されています。
世界を見渡すと、開発途上国を中心に、多くの場所で、日常生活を送るための燃料として薪や炭が使われています。
5つ目の原因:森林火災
5つ目は、森林火災による減少です。
森林火災としてあげられるのは、
落雷などで自然に発生する火災
焼畑農業や農地開発のために草木を燃やしたことが原因で森林火災に発展
タバコや焚き火の不始末が原因で森林火災が発生
があります。
日本では、2015年から2019年の5年間を見ると、1年間で平均1,200件以上もの森林火災が発生しています。
世界は化学農薬を使用する農業システムです。
野菜などの作物を育てる際、病害虫を予防するための「天敵」も農薬に含まれており、その農薬は効率的・省力的な管理ができ、広く大きく栽培管理ができ生産性があがるのです。また1経営者当りの売上が増加し、人件費が削減され収益性が向上します。さらに虫食いが減り、形が整い、「見た目」重視の市場で優位性があるなどのメリットがあります。しかし、実際に農地に撒いた農薬は周囲の土壌や水、大気に拡散しており、現在農薬の散布によって世界の陸地の地表水のうち43%が、農薬で汚染される危険にさらされています。