フードロスとは 削減に関する問題、対策と取り組みを解説 SDGs
フードロス(食品ロス)とは
フードロスとは、本来食べれられるはずである食品が捨てられてしまうことです。フードロスは日本だけで全世界で問題となっており、環境に悪影響を与えています。
食品ロス量
上記のグラフは農林水産省より、日本の1年間のフードロス量を表したものです。日本では年間570万tの食べ物が捨てられており、570万tのうち事業系食品ロスは309万t、家庭系食品ロスは261万tとなっています。事業系とは企業や会社から発生する食品ロスのことで、家庭系とは各家庭より発生する食品ロスのことです。また、事業系の食品ロスは食品製造業が128万t、食品卸売業が14万t、食品小売業が64万t、外食産業が103万tということが明らかとなっています。
対策・取り組み
農林水産省
農林水産省は2019年の10月1日に「食品ロスの削減の推進に関する法律」(令和元年法律第19号)を施行し、その翌年の2020年に食品ロス削減推進法に基づく基本方針が閣議決定されました。また、食品産業では、食品廃棄物等の発生自体を減らす「発生抑制」の取組が重要であるということで、平成24年4月に食品リサイクル法にもとづく「発生抑制の目標値」が設定されました。
農林水産省は以下のようなキャラクターを上げています。
個人
- 食べきれる食材のみを買う
- 残飯を出さない
- 余ったりした際は冷凍するなど、捨てる以外の方法をとる
- 外食時も上記と同様のことをこころがける
フードロスに対する個人でできる取組はたくさんあります。個人であれば料理や食材の量を調整することができ、捨てる食品量を大幅に軽減することができます。仮にこの取り組みを全国民が行えば、現在の食品ロス量の約半分までの量に落とすことができます。
食品リサイクル法
「食品リサイクル法」は2001年5月に、食品関連事業者に向けて施行された法律で、正式名称を「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」といいます。食品廃棄物の発生抑制をするとともに、飼料や肥料へ再利用し、最終的に処分される廃棄物の量を減らすことを目的としています。食品循環資源の再生利用の促進と、食品廃棄物の発生量を抑えるために、食品関連事業者に向けて再生利用すべき量の目標を毎年定めています。
サムネ画像出典:https://sdgs.kodansha.co.jp/news/knowledge/38680/