世界中の紛争による被害 戦争との違いとは

今現在でも世界中で紛争は多発しており、世界中の様々な人が被害を被っています。紛争による被害は身体的ダメージに限らず、精神的にもダメージは大きく、リカバリーに多くの時間を費やす必要があります。

紛争とは

JICA(独立行政法人 国際協力機構)では紛争の定義について以下の様に定義されています。

Wallensteen(2002)によると、一般的に「紛争」とは、「少なくとも2つ以上の主体が、希少な資源(富や権力など)を同時に獲得しようとして相争う社会状況」と定義される。この定義において、紛争の主体は国家に限定されず、また紛争の形態は必ずしも暴力を伴うものに限らない。一方で、競争の主体や死者数により「戦争」と区別する形で、狭義の紛争を定義する場合もある。

出典:JICA(独立行政法人 国際協力機構)https://www.jica.go.jp/jica-ri/IFIC_and_JBICI-Studies/jica-ri/publication/archives/jica/kyakuin/pdf/200703_dev_02.pdf

Save the childrenの調査では世界の武力抗争の件数は2020年で56件で、そのうちの高強度紛争はアフガニスタン、シリア、ソマリア、イエメン、ナイジェリア、エチオピア、エリトリア、アゼルバイジャンです。特にアフガニスタンの紛争は大きく、2020年では約2万人以上が死亡しました。紛争で核兵器は使われないものの、より多くの爆弾や銃などが紛争に使用されています。

戦争との違い

戦争は紛争と比べて規模のより大きい武力抗争のことを指します。戦争は主に国家間での武力抗争のことを指し、例とするならば最近ではウクライナとロシアの武力抗争が戦争となります。戦争は武力抗争というよりも主に軍事力をつかい、場合によっては核兵器も使用されます。

紛争の原因

紛争の原因には様々なものがあり、「宗教」「民族」「文化」が主な原因とされています。例えば、イスラエルのパレスチナ地方ではキリスト教の歴史の思想の違いにより、土地争いが発生しています。また、紛争に対する反発の紛争など、紛争は世界中で絶え間なく続いています。

紛争による被害

紛争により被害として子供が巻き込まれるというものがあります。紛争によって人員が足りなくなると子供を新たな兵として徴収し、幼い子供に銃を持たせて戦うというものがあります。それにより子供への教育が滞ったり、メンタルヘルスに問題が発生したという事例もあります。

子供のメンタルヘルスの回復が遅いことが多くより大きな問題として注目されています。

サムネ画像出典:gooddo:世界で起こっている紛争問題、どこの国や地域で起こっている?国と原因を一覧で見てみよう https://gooddo.jp/magazine/wp-content/uploads/2019/06/11d137ae70cee8dedf55898bc1a0673f.jpg

SDGs,戦争・紛争,政治

Posted by Da-ta