【知らなかった!】水族館のイルカが抱える深い闇とは?
先日、東洋経済オンラインのニュースにて、水族館のイルカとイルカ猟における恐ろしさを報道した。今回はそのニュースを要約してまとめたものを記載している。
イルカの現状
約13年前、2009年に『ザ・コーヴ』というドキュメンタリー映画が公開された。この映画はアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した、イルカを食用としている現実や、殺害方法などをまとめたものである。そして現在、それに酷使した新たな問題を抱え始めている。
水族館などでよくみられるイルカはどこから来ているのか。それに対し、この記事の原本を書いたヤブキ レン : NGO団体Life Investigation Agency(LIA)代表が調査を行った結果、「ザ・コーヴ」が決して誇張とは思えない実態、野生のイルカが追い立てられ、家族から引き離され、水族館へと売られていく現実であった。
イルカは家族の絆が強く、早く泳げない赤ちゃんや年寄りを守りながら最後まで群れで固まって泳げ。運動能力が高い個体だけ逃げるようなことはありえない。また、優しい性格で人間を攻撃することもないため、いとも簡単に群ごと捕まってしまうのである。母親イルカが殺されている横で、赤ちゃんイルカがパニックになって岩壁に打ち付けられて溺れている様子をたびたび目にしてきた。とのことである。
しかし、太地町のイルカ追い込み猟は、1960年代にアメリカがドルフィナリウム(イルカの水族館)のブームに沸いていたのと同時期の1969年に設立された「太地町立くじらの博物館」や、太地町長が理事長を務める「太地町開発公社」、そしてイルカとの触れ合いをビジネスとして行っている民間企業、イルカの生体販売企業などと連携して行われている。
現状に対する他国の政策
フランスではイルカに限ったことではなく、動物全体に対しフランス市民の意識の高まりがみられた。また、これらにより、昨年11月、フランス議会で野生どうぶつの利用を禁止する法案が可決したことがニュースにとなった。仏大統領の署名を経て新法として成立すれば、2026年からイルカショーが禁止されることとなる。
他にも2024年からペットショップでの犬や猫の販売の禁止や、2023年にサーカスでのライオンやトラ、熊などの野生どうぶつのショーの禁止、そして2028年にはそれらの施設での野生どうぶつの所有自体が違法となる。
世界と日本
日本では、約500頭のイルカが水族館などで飼育されている。中国の約700頭に次ぐ世界第2位の飼育数ですが、人口比に換算すると中国の約8倍と他国と比べて圧倒的に多い数であることが明らかとなっている。(「behind the smile – dolphins in entertainment report」より)