ウクライナ情勢 ロシアはなぜウクライナに侵攻? ウクライナの危機とは

SDGs

最近のニュースではよくウクライナとロシアについてのニュースが多々出ていますが、なぜロシアがウクライナに攻め入るのかをあまりよく説明していないため、今回はそれに対し詳しく解説していこうと思います。

ロシアとウクライナの現状

2022年2月24日、ロシアはウクライナに対する特殊軍事作戦を決行しました。ロシアはウクライナの首都キエフを含む各軍事施設に向かってミサイル攻撃を開始したことを明らかにしました。ロシアの国防相はウクライナの占領は目的としていなと発表しているが、ロシアの軍は既に国境を越えて進行してきています。これからロシアは、親ロシア派が支配していた地域よりも東の、東部ドンパス地域全体に軍を進行させる可能性が出ています。それに対しウクライナは戒厳令を発令し、軍の予備役の収集を開始しました。

ウクライナの外相であるクレバ氏はツイッターより、「プーチン大統領はウクライナに対する全面的な侵攻に乗り出した」と発言しました。

他国の反応

アメリカのバイデン大統領は「この攻撃がもたらす死と破壊の責任はロシアだけにある」と非難しています。アメリカとその同盟国は団結し断固とした方法で対策にのり、ロシアの責任を追及すると述べています。

ロシアの軍事侵攻?

各国の主張

アメリカのバイデン大統領は”The beginning of a Russian invasion(ロシアによる侵攻の始まりだ)”と発言しており、ロシアのウクライナに対する全面侵攻のリスクが高まってきています。

またプーチン大統領に関しては、ウクライナに対する軍事侵攻は独立国家であるルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国からウクライナを守るための『平和維持活動』であると主張してます。ウクライナに住むロシア人は多く、今まででもコロナウイルスワクチンの供給などをしてきました。そのロシア人を守るためであるという意味となります。

軍事侵攻なのか?

ロシア人を守るためとはいえ、その国の許可を得ずに他国に対して国境を越えて軍を送るのは、軍事侵攻と言えるでしょう。国際的な平和維持活動とは一般的に紛争当事者の同意、または国際社会の一定の同意を得て発生するものであり、今回の場合には当てはまりません。今回の場合ではどこの許可も得ていないため、ロシアの行動は平和的秩序乱すものに当てはまります。

戦況

出典:https://www.youtube.com/watch?v=srimLBCQ6mc&t=319s

現在ウクライナ北部、東部、南部がロシアによって制圧されて行っています。上記の画像の様に、赤色の地域がロシアによって制圧されており、オデッサ以外での地域ではほとんど陥落寸前、または激しい攻防戦を続けている状況にあります。ウクライナは既に2022年3月4日の時点では、約7000人以上のロシア兵を殺害したと発表しています。しかし、ロシアによる発表ではロシアの死者数は498人、ウクライナの死者数は2870人と発表しています。兵の死者数は戦況を大きく変える状況であり、どちらの言い分もうのみにするのは難しい状況と言えます。しかし初めの予想とは違い、ウクライナが予想よりもロシアに対して大きく抵抗しているため、ロシアが制圧に時間がかかり手こずっていることは明らかです。

ロシアの狙い

ロシアの狙いとしては、ウクライナのゼレンスキー大統領の殺害または身柄の拘束、そしてウクライナの現政権の陥落と新ロシア政権の樹立とみられます。

ウクライナ軍の今後

ウクライナ軍としては、どれくらいロシア兵に対して持ちこたえられるかが肝となってきており、弾薬などの物資を必要としています。ポーランドは早くからウクライナに対して物資の補給をしており、先週末ではエストニアとラトビアが対戦車ミサイルなどの核兵器や燃料の供給を始めました。また、北欧の国もウクライナに対して物資の補給を決め、スウェーデンは対戦車ミサイル5000発を供給するなどとしています。しかし、これらの物資が届くかどうかは別問題です。これらの物資は主に西側の陸路を通てトラックなどで運ばれます。

しかしそれを阻止したいロシアは空軍によって補給を絶たれる可能性があります。そのためウクライナは初期のころからNATO(北大西洋条約機構)に対して空気封鎖を要求していましが実現はほぼ不可能に思われています。空気封鎖とは飛行禁止区域を設置することです。仮にNATOが飛行禁止区域を設置した場合、NATO軍機が制空権を確保する必要が出てきます。そうなるとロシア軍機との空戦となり、戦争突入リスクが出てしまうため、NATOは要求をのむことができなくなっています。

今後のシナリオ

首都キエフが陥落し、ゼレンスキー政権が崩壊した場合

ウクライナにとって最悪のシナリオとは、抵抗のシンボルであるゼレンスキー大統領を失うことです。そのため、他の人々は国外脱出を促していますが、大統領は「私に必要なのは弾薬である」と発言しています。

そのため、仮にゼレンスキー大統領がウクライナを脱出した場合、国外、又は西部地域にて指揮をとることとなります。

また、もし大統領が拘束・殺害されてしまった場合、首相や閣僚、軍人などが指揮をとっていくこととなるでしょう。

ロシアは核兵器を使う可能性は?

西側の当局者では、プーチン大統領が戦術核兵器の使用に踏み切るのではないかと懸念されています。戦術核兵器を使うのではないかと言われており、戦術核兵器とは半径500km圏内が射程である核兵器のことです。核弾道ミサイルなどとは異なりますが、核兵器であることに変わりはなく、街の1つや2つは軽く消し飛びます。

また、ロシアは2022年に核戦略の内容を発表しており、以前までは『国家の生存が脅威に晒された場合』であったが、新しい戦略では『軍事紛争のエスカレーションの防止のため』と、ハードルがかなり下がり、戦争が激しくなれば一時的に核兵器の使用を許可することとなっています。

しかし、これは主にNATOに対する警告です。つまり、下手にNATOが軍事介入すれば核兵器を使うという脅しとなります。NATO軍は世界最強の軍事同盟であるため、通常戦力で戦うとなると、ロシアに勝ち目は無くなります。そのためロシアは、このような戦略をとっているというわけです。

ロシアが核兵器を使った場合

仮にロシアが焦ったり、NATOが強気に出て核兵器使ったとなりNATO加盟国に着弾すれば、NATO軍も戦術核で報復の可能性というのが出てきます。

NATOの弱点

出典:https://www.insider.com/why-suwalki-gap-could-become-focus-of-war-between-russia-and-nato-2018-12

先程では世界最強の軍隊であると説明したNATOですが、このウクライナとの情勢において1つだけ弱点があります。それが、スヴァウキ・ギャップです。スヴァウキ・ギャップとは、NATO加盟国であるポーランドとリトアニアの国境線のことです。この国境線はカリニーングラードベラルーシに挟まれています。もしここにカリニーングランドのロシア軍とベラルーシ軍が流れてきた場合、北のリトアニアが孤立した形になってしまいます。そのため、NATOはここを警戒視しています。NATOもこの脅威は理解しているため、仮に攻めてきたとなれば、NATOも全力で死守することとなるでしょう。

以上が2022年3月4日の時点でわかっているウクライナとロシアの戦争の情勢です。

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