大学教育・入試と男女平等について
日本の大学には「女子大」といった、女性のみが入学することができる大学が存在する。これは戦前では大学進学は主に男性のみだったことから、女性の進学を考えての対応である。そして今、大学への進学率は男女ともに約50%であるが、男性の方が数%高い傾向にある。しかし、難関大学などでは未だに女性の割合が少ないことが問題とされている。今回はその問題について解説していきます。
大学の男女平等に対する対応
難関大学では女性の比率が低く30%を切るところも少なくはない。そこで、ある大学では女性の比率を上げる試みとして理学部数学科入試に一定の女性を合格させることを目的とした「女子枠」を設けられたことがあった。しかし、これは憲法14条に基づいた「法の下の平等」によって撤回された。
また、他の大学では入試形態は維持したまま、入学後の一部の女性に対する生活費用や家賃の補助を与えるといったもので、女性の割合を30%まで引き上げる試みもある。
積極的差別是正措置(アファーマティブ・アクション)
積極的差別是正措置(アファーマティブ・アクション)とは男女平等を図るために範囲内において、男女のいずれかに機会を与えることを言います。これは男女共同参画社会基本法において記載されていますが、どちらかの一方の機会を損なうことに繋がりかねないことが懸念されており、上記の女子枠に関する問題はこれに当てはまる。
医学部における点数操作
ある医科大学では浪人生や女子受験生に対し点数操作を行い、合格しにくいようにしていたことが発覚した。その後の国の調査では他のいくつかの大学でも同じように医科大学において女性に対する点数操作が行われていたことが分かった。
これの原因として、女性は育児や出産によって休職することがあり、それが理由とされている。
女性と医師、医療に関する問題は以下の記事を参照ください。