日本の選挙の仕組み 選挙権・手法・特色について解説
選挙仕組み
四つの原則
普通選挙
18歳以上の国民なら誰でも投票することができ、選挙権が性別や財産によって左右されないということです。これは過去の「選挙制度で満25歳以上の直接国税が15円以上を収める男子が、名前と住所を明記したうえで投票できる」といった制限の過ちがあったためです。
現在は18歳以上の男女ともに選挙権を持ちます。
平等選挙
選挙人の資格を人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産、収入によって差別しないということで、公平に1人1票であることを指しています。
秘密選挙
無記名投票であることで、投票の秘密が守られることにこの原則が存在します。これにより、投票の際、有権者は自身の名前を書く必要がありません。
直接選挙
有権者が直接投票することで、国民が直接代表者を選ぶ選挙のことを指します。
手法・特色
衆議院
衆議院選挙は小選挙区比例代表並列制を用いて選挙が行われています。
参議院
参議院選挙は選挙区選挙比例代表制を用いて選挙が行われます。
小選挙区制
小選挙区制は一つの選挙区で一人だけ当選することを指します。そのため、当選者以外に投票していた表は死票となるため、偏った民意しか取り入れられなくなります。また、自民党などの大きな政党が当選しやすいという傾向に陥ります。
比例代表制
比例代表制は政党ごとに投票された票を整数で割っていき、数字の大きい順に議席を確保していくことができるというものです。そのため、多くの政党が議席に投票されやすい一方、政党が増えすぎてしまうといったデメリットがあります。